晩春〜初夏の釣り

北海道らしい釣りが楽しめる新緑の季節。

エゾハルゼミを模した大型ドライフライをがっぷりくわえたニジマス。2013年。
エゾハルゼミを模した大型ドライフライをがっぷりくわえたニジマス。2013年。
初夏とはいえ雪代の残る川で釣れた1尾。頬はまだ赤く、春の雰囲気が色濃く残っている。
初夏とはいえ雪代の残る川で釣れた1尾。頬はまだ赤く、春の雰囲気が色濃く残っている。

胴回りは40㎝あるであろう1尾。十勝には世界のフィールドに比肩する夢がある。
胴回りは40㎝あるであろう1尾。十勝には世界のフィールドに比肩する夢がある。
ゲストが手にしたニジマスは66㎝。凄まじい力でリールを逆転させた1尾。
ゲストが手にしたニジマスは66㎝。凄まじい力でリールを逆転させた1尾。

 晩春、北海道のフィールドはようやく本格的なシーズンの開幕を迎える。さまざま水生昆虫の羽化が始まるので、フライフィッシングにおいては待ちに待ったドライフライ・フィッシングの季節の幕開けだ。関東のフライアングラーなら、近隣エリアのライズの釣りもひと段落して、東北の美人ヤマメや大イワナを釣りに行こうと秋田や岩手の渓への釣り旅をプランする季節だけれどちょっと待って。一度でよいから十勝に来てみてほしい。

 十勝エリアのフィールドが東北や北陸の一部をのぞく全国各地の釣りと異なるのは、雪代の終わりと時を重ねるようにして多種多様な水生昆虫の羽化がいっせいに始まるところ。森のカッコウが鳴き、鮮やかな黄色の花を咲かせていたセイヨウタンポポの綿毛姿を見かける頃になれば、落葉広葉樹の森を流れる川ではエゾハルゼミの声を耳にするようになる。そして、その年の積算温度にならうようにしてモンカゲロウの羽化も始まる。

 基本のタックルはフライサイズと種類、必要な距離に合わせたロッド群にフローティングライン。ティペットはフライサイズに合わせて用意したい。十勝の晩春から早春にかけて使うフライパターンは、エゾハルゼミやセンブリ(ドブソンフライ)などを除けば、関東周辺のフィールドなら4月から5月下旬頃まで、西日本なら3月から5月上旬頃までに使うそれでおおむねカバーできる。

 時期的にはまだまだ天候は不安定な季節のため、一旦天気が崩れて寒気が押し寄せ、冷たい雨が降るなどすればマスが一気にスローになることも少なくない。ドライフライ群はもちろん、各種ニンフなどのご用意もお忘れなく。中規模程度までの川なら、ウエットフライやストリーマーの釣りも楽しい。その年の積雪や雪解けの状態によってフィールドの ”開幕” の時期は異なるので、初期にガイドをご希望の方は直接弊社までお問い合わせください。

然別湖特別解禁「グレートフィッシングイン然別湖」。ファーストシーズンにミヤベイワナ、サクラマス、ニジマスをねらう。

 例年6月上旬から7月上旬にかけて、その年のファーストステージ(セカンドステージは例年9月下旬〜)として特別解禁される然別湖。標高810mに位置する同湖のロケーションは素晴らしく、オゾン漂う周囲の森はトドマツ、エゾマツ、ダケカンバなどからなる太古からの原生林。

 ポロシリでは同湖特別解禁のガイドのご予約も承っています。指定地域のショアからのウエーディングのサポートはもちろん、ボート釣りでは、煩雑な操船をガイド任せにして釣りに集中できるのがメリットの一つ。また、シンキングラインの釣りでは、経験則はもちろん魚探で群れを読みながら正確にタナを伝えるので、中層の釣りでもより効率よく探ることが可能。数名のパーティならフロートチューブやポンツーンを組み合わせて遊ぶのも楽しいです。開催日程や対象魚種、湖のレギュレーションなど、特別解禁の詳細についてはNPO法人北海道ツーリズム協会(然別湖遊漁管理事務局)によるウェブサイトをご覧ください。なお然別湖のガイドフィッシング時は、ガイドフィー以外に別途遊漁料金(実費)が必要になります。あらかじめご了承ください。

 

然別湖でしか釣れないオショロコマの亜種、ミヤベイワナ。
然別湖でしか釣れないオショロコマの亜種、ミヤベイワナ。
サクラマス。フライによく反応するターゲット。
サクラマス。フライによく反応するターゲット。
同湖は大雪山国立公園唯一の自然湖。最深部は約100m。
同湖は大雪山国立公園唯一の自然湖。最深部は約100m。
ニジマス。最大で70㎝クラスがいることも確認されている。
ニジマス。最大で70㎝クラスがいることも確認されている。

同じくこの季節に楽しめる釣りといえばこれ、晩春から初夏の阿寒湖の釣り。詳しくはこちら>

 

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