ことシングルハンド・ロッドを使うトラウトフィッシングにかんしていえば、一昨年の暮れ、タスマニアで開催されたワールド・チャンピオンシップへの出場をきっかけに、たくさんのことが変わりました。
顕著な例の一つが釣り道具です。湖やリザーバーなどスティルウオーターの試合に使うフライリールはカセットリールになりました。そう、半透明や透明の樹脂製スプールを使うアレです。実際に使うと、しかるべき状況に向けてよく練られた仕組みのリールであることがわかります。
日本のフライアングラーにはまるで人気のないカセットリールですが、リザーバーなどでの競技が盛んな欧州ではごく標準的な選択のようです。試合でいつも表彰台に上っているような腕利きのコンペティターの多くが使っているのも、普及の後押しになっていると思います。
昨今はお隣米国でも、川であれスティルウオーターであれ、競技を揺籃としたメソッドが急速に広まりつつあります。理由は、ほかのメソッドに比べてよく釣れるから、でしょう。世界じゅうに販路をもつような大手フライロッド・メーカーやフライライン・メーカーの新製品も、その証左にほかなりません。母国のウェブサイトを注意ぶかく見てください。
ボグダンはそりゃカッコいい。でも、カセットリールもいいですよ。
アメリカンブランドが好きならOrvis社のリールはいかが? ラインキャパシティWF7F+100ヤード(20-lb. Dacron® backing)で、スティルウオーター用にぴったり。
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