ポロシリの夏の恒例メニューの一つがスティルウオーターのボートフィッシングです。例年、湖やリザーバーの表層の水温が1年で最も高くなる頃からがその盛期です。広域を釣る時は船外機付きボート、場所によっては一人乗りのポンツーンやフロートチューブを使います。真夏にボート? と思うかもしれませんが、盛夏でなければ成立しない釣りは湖にもあるんですね。
実際の現場は限定されていますが、フライに対するマスの反応はじつに顕著です。スイートスポットの位置、リトリーブレートやフィーディングデプス、フライなど、すべてをぴったりアジャストできると、ワンキャスト・ワンフィッシュになることも少なくありません。水温が高い時期なのでキャッチ後の速やかなリリースには留意が必要ですが、スポーニング前のアメマスの魚体はとても素晴らしく、その引きも1年でもっとも強い時期といえます。時に大型のサクラマスが釣れることもあります。
さて、日本のフライアングラーにはなじみのうすいボートのマス釣りですが、英語圏のみならず地球を広く見渡せば事情は各地で異なります。
ボートによるフライフィッシングは、UKやEU諸国を中心にカナダやオセアニアでもとても人気があり、ヨーロッパなどでは湖やリザーバーでボートによるフライフィッシングの試合が定期的に行なわれているほどです。
日本では知られていませんが、世界で最も古くからスペイキャスティングが発展してきた国では、季節を問わずスティルウオーターでショアからスペイキャストをするアングラーは少数派に数えられています。ちなみに、世界のFF先進国を同じテーブルに並べたなら、日本人が大好きなお隣米国は、スティルウオーターの釣りに関しては遅れている国に分けられると思います。
世界選手権(FIPS-Mouche World Fly Fishing Championship)による恩恵は推して知るべし、です。世界各国のアングラーが試合によって交流したことで、より優れたマスの釣り方が地球上のいろんな国に伝播し始めました。
ボートの使い方、釣り方と装備、タックル選びとフライ、戦術にいたるまで、日本のフライアングラーに想像できない水準ですべてが洗練されています。で、試合をとおしてそれらにガツーンと影響されちゃったのがポロシリというわけです。
トライしてみたい方は来年の夏にぜひ。一緒に楽しみましょう!
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