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39th FIPS-Moushe World Fly Fishing Championship 2019 その1

日本人が知らない欧州の強さ

 12月上旬、オーストラリアのタスマニアで開催されたフライフィッシングの世界大会、FIPS-Moushe World Fly Fishing Championship 2019に、チームジャパンの選手の一員として参戦してきました。

 

 FIPS-Moushによるフライフィッシングの世界大会について興味がある方は、英文ですがこちらをご覧ください。

 この世界大会は、5試合における選手5人の合計ポイントをナショナルチームごとに競う大会です。川や湖沼で、バンクやボート、時にウエーディングで釣果を競います。大雑把にいえば、できるだけ大きな魚をたくさん釣ったチームが勝ちと考えてよいと思います。世界各国の開催地に生息している各種のマスがその対象魚です。

 

 すべての試合において、大会ルールにさえ準じていれば、ドライフライやストリーマーなど、使用するフライのカテゴリーに制限はありません。タックルも同様で、12ft以下のフライロッドの使用が許されていますし、フローティングラインからシンキングティップ・ライン、シンキングラインまで使うことができます。したがって、用いることが可能なメソッドの種類も少なくありません。

 釣り場も、ボウ・アンド・アロー・キャストを使うような小さな川から、広大な湖までさまざまです。さらに、対象魚となるマスの種類も開催地によって異なるわけですから、より多くのタイプの釣り場や、あらゆるメソッドに長じていることが求められます。対して、たとえば、”川のドリフトボートの釣りは初めて”のようでは、ポイントに貢献することは難しいでしょう。

 

 通算39回めになる今回のタスマニア大会では、1日に1試合が開催されました。5試合のうち3試合が標高1000m前後の高地にあるリザーバーでのボートの釣りにあてられ、2試合が川のウエーディングの釣りでした(ちなみに前回のイタリア大会では湖のバンクが1試合、川のウエーディングが4試合。大会によって試合内容は異なる)。対象魚の多くはブラウン、次いでレインボーで、のべ23カ国計120人以上の選手が参戦しました。

 

 本大会で優勝したのはフランス、2位はチェコ共和国、3位はスペインでした。個人戦での優勝者は、1位イングランド、2位スペイン、3位スロバキア共和国です。リザルトはこちら

 われらがチームジャパンは、残念ながら満足な成績を残せず20位に終わってしまいました。悔しいのはもちろんです。言いたいこともいっぱいあります。しかし、現状のすべてを鑑みれば、これが道理なのでしょう。

 特筆すべきは、チェコ、フランス、スペイン、イタリア、フィンランドなど、いわば欧州連合(EU)加盟国の選手たちの強さです。(続く)

タスマニアで選手団の拠点となったローセンストンの街にあるフライショップessencial FLY FISHERの店内にあった手書きのサイン。試合会場となったペンストック、リトルパイン、ウッズレイク、川などで効果的なフライパターンが並ぶ。もちろん、店舗では大量のコマーシャルフライが販売されている。写真をクリックすると同店舗のウェブサイトに。
タスマニアで選手団の拠点となったローセンストンの街にあるフライショップessencial FLY FISHERの店内にあった手書きのサイン。試合会場となったペンストック、リトルパイン、ウッズレイク、川などで効果的なフライパターンが並ぶ。もちろん、店舗では大量のコマーシャルフライが販売されている。写真をクリックすると同店舗のウェブサイトに。