Building a Storage shed (1)

春に施工を始めた。でも、4月、5月も思いのほか作業は進まず、6月と7月は1日も手がつけられなかった。電気マルノコとスライドマルノコ、エアツールを使うためのコンプレッサーなどはお隣のフミ兄に借りた。新たに購入した道具といえば、14vの充電式インパクトドライバと、フレーミング用のハンマーや専用のコンベックス、大型の水準器など手道具一式だけ。
春に施工を始めた。でも、4月、5月も思いのほか作業は進まず、6月と7月は1日も手がつけられなかった。電気マルノコとスライドマルノコ、エアツールを使うためのコンプレッサーなどはお隣のフミ兄に借りた。新たに購入した道具といえば、14vの充電式インパクトドライバと、フレーミング用のハンマーや専用のコンベックス、大型の水準器など手道具一式だけ。

日曜大工の楽しみ

 いちばん好きなことはフライフィッシング、そして、仕事はフィッシングガイド。そんなふうだから、今のところ純粋に遊びといえる趣味はありませんが、昨年の休みの日は、釣り場の調査やタイイングなど準備の時間を除けば、そのほとんどを日曜大工に費やしました。必要に迫られて始めた大工仕事ですが、今や充足感のあるいい気晴らしになっています。

 なんてったって身体にいい。長い材木を運ぶ。合板を重ねて運ぶ。高い所に登る。高い所から降りる。重いものを下から上に上げる。それを保持する。すべては健康な身体があってこそ、ですから。
 4月下旬、木造の物置作りを始めました。秋には屋根を葺き終えのですが、時間が足りず外壁を仕上げるのを後にまわしにしたので、真冬の今も壁は透湿防水シート姿です。現在、屋根には60㎝ちかい雪が積もっていて、大雪が降るたびに落ちるんじゃないかとドキドキしています。

 

 始めるにあたって、木造建築の専門書を数冊読みました。図面を書き(方眼罫の入ったノートに手書きです)、木拾いをして必要な材を発注し、最低限必要な道具を揃えて一人で施工しました。

 施工前日の夜は、翌日の作業のための図面を引きます。カットする材の寸法を決め、加工する本数を出し、作業の手順を考えてメモしておきます。施工の日は、午前中に材をカットし、午後を建方にあてました。

 夏は、ガイド時の数倍も盛大に汗をかき(Tシャツを3枚着替えた日もあります)、毎日たくさん水を飲みました。そのせいか、不思議と身体が軽くなった(体重が減ったわけではありません)。薪づくりもそうですが、身体

を使う仕事をやると、作業に必要な部分の筋肉が鍛えられる。大枚はたいてスポーツジム行ってエクササイズやるのもいい。でも、暮らしのために時間費やしながらクリエイティブな肉体労働やったほうが、万事ずっとエコノミカルだなぁー。作業をしながらそう思いました。

 夕方日が暮れる頃には作業を終え、材と現場に雨仕舞いをして道具を片付けます。何事であれ、思い描いた何かが、時間を重ねるにつれできあがっていくさまを眺める時間はいいものです。じんわりとした喜びが湧きあがってきます。

 これって、駆け出しの編集者の頃、生まれて初めて青焼き(印刷直前のフィルムから 複写した校正用のもの)を見た時の嬉しさに似てると思った。

 企画をたてて取材をし、原稿を書いて校閲を行なう。写真を選び、図版を イラストレーターに依頼し、自分が構成を考えたページ。それが、エディトリアルデザイナーの手によって洗練され、カタチになって出てきた時の喜び。大工仕事って、雑誌とか広告とか、いわばクリエイティブ仕事と同じなんだと思いました。

 

 大工仕事についてはまったくの素人です。でも、門外漢のアマチュアだからこそ、こんなポストを気楽に書ける。無知の無知なんですね。だから、すべての情報に精度はありませんが悪しからず。専門誌の編集者やってたせいか、フライフィッシングについてはこうは書けない。固有名詞がまちがっていないかとか、よくも悪くも、万事にもっと慎重なのであります。